むち打ちの急性期（主に受傷から1ヶ月以内）に痛みを覚えると、自宅でできる対処法を実践したり交通事故治療を考えたりするものです。正しい対処法はむち打ちに有効ですが、誤った対処法を実践してしまうと、より症状が悪化するおそれがあります。
「患部を温める」は誤った対処法
交通事故治療までの間に合わせとして患部を温める方もいらっしゃると思いますが、これは間違いです。急性期の場合は全くの逆で、「患部を冷やすこと」が正しい対処法となります。具体的には、受傷後からおおむね72時間は患部を冷やし、それ以降（慢性期）は温めるのが正しい対処法です。
「マッサージで患部をほぐす」は誤った対処法
患部をぐりぐりとほぐすようにマッサージをすることも誤った対処法のひとつです。そもそもむち打ちの急性期は患部で炎症が発生している状態であり、マッサージなどでむやみに刺激を与えると症状が悪化するおそれがあります。マッサージを行うのではなく、むち打ちの急性期は極力安静に過ごすようにしてください。
「首の牽引（首を引っ張ること）」は誤った対処法
首が痛むという理由から、頚椎牽引（首の牽引）を行うケースも聞かれます。確かに、頚椎牽引はむち打ちへの物理的な対処法として知られており、これを実践している接骨院もありますが、急性期における頚椎牽引はあまり効果がありません。特に、自己流で首の牽引を行うとかえって悪化させる可能性があるため、首の牽引をお考えなら病院等での交通事故治療をおすすめします。
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